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余は如何にして基督信徒となりし乎 (岩波文庫 青 119-2)
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カスタマーレビュー
おすすめ度:
時代を超えてきこえてくる同年代だった学生の声。
(2010-02-27)
太平洋戦争で亡くなった学生たちの手記。
一つ一つの言葉が重い。
死について、日本について、戦争について。
彼らがあれほど生きたいと願った未来を私たちは生きている。
平和がいかに大事かが理屈ぬきでわかる。だが中国のウィグル族はいまでも悲惨な生活をしている
(2010-01-14)
死と向き合う人間の姿は感動を呼ぶ。本書は、先の戦争に巻き込まれた若人の「魂の叫び」の記録である。
戦後60有余年が過ぎた。だが、昨年の7月、中国新疆ウィグル自治区の首都ウルムチで起こった暴動も悲惨である。
中国政府の公式発表では、197名が死んだことになっている。だが実際は千人ぐらいのウィグル族が殺されたらしい。
私が世話をしている、日本にいるウィグル族留学生は、その日から故郷との連絡を絶たれた。手紙、電話、インターネットのすべてが不通である。中国の両親からの仕送りも中国政府により止められている。
ウィグル族居住地では、原爆実験が行われて、多くのウィグルの人々が白血病などの原爆症に苦しんでいる。若くて美人のウィグル族はさらわれ、蛸部屋で強制労働。漢族男性と結婚するのが地獄から出る唯一の方法である。混血が進めばウィグル族は消滅するのだ。中国の民族絶滅作戦が進行している。
Googleが中国から撤退を検討している。政府が放ったハッカーたちに攻撃されているからだという。
鳩山政権は、このような厳しい国際情勢を理解しようとせず、普天間基地の海外移設を検討しようとしている。
中国は共産党独裁のブラックボックスみたいな国だ。北朝鮮と手を組んで日本に攻め込んで来るかも知れないのだ。
そうなれば、本書に書かれている、全国民が死と対峙する事態にもなろう。悲惨な世の中になる。
本書を読んで、日米同盟の重要性を再認識するのも、世界平和に向けての一里塚になるのではないか。
知の喪失 "Devote yourself to Science."
(2008-11-14)
わだつみ平和文庫が甲州市(旧塩山市)に危篤中の中村克郎氏に代わり長女の中村はるね医師により開館された。10万冊以上におよぶ書籍から約3万冊が展示されている。
克郎氏は下記徳郎氏の弟である。
中村徳郎
昭和19年6月20日午前8時
父上母上様。弟へ。
門司市大里御幸町 辰美旅館 徳郎
何もかも突然で、しかも一切がほんの些細な運命の皮肉からこういうことになりました。しかし別に驚いておりません。克郎(弟)に一時間なりとも会うことが出来たのはせめてもでした。実際は既にその前日にいなくなっているはずでした。そうしたら誰にも会えなかったのです。
中略
最も伴侶にしたかった本を手元に持っていなかったのは残念ですが致し方ありません。それでも幾冊かを携えてきました。
中略
今の自分は心中必ずしも落ち着きを得ません。一切が納得が行かず肯定が出来ないからです。いやしくも一個の、しかもある人格をもった「人間」が、その意思も意志も行為も一切が無視されて、尊重されることなく、ある一個のわけもかわらない他人のちょっとした脳細胞の気まぐれな働きの函数となって左右されることほど無意味なことがあるでしょうか。自分はどんな所へ行っても将棋の駒のようにはなりたくないと思います。
ともかく早く教室へ還って本来の使命に邁進したい念切なるものがあります。こうやっていると、じりじりと刻みに奪われてゆく青春を限りなく惜しい気がしてなりません。自分がこれからしようとしていた仕事は、日本人の中にはもちろんやろうという者が一人もいないと言ってよいくらいの仕事なのです。しかも条件に恵まれている点において世界中にもうざらにないくらいじゃないかと思っています。自分はもちろん日本の国威を輝かすのが目的でやるのではありませんけれども、しかしその結果として、戦いに勝って島を占領したり、都市を占領したりするよりもどれほど眞に国威を輝かすことになるか計りしれないものがあることを信じています。
自分をこう進ましめたのは、いうまでもなく辻村先生の存在が与って力ありますが、モリス氏の存在を除くことが出来ません。氏は自分に、真に人間たるものが、人類たるものが何を為すべきかということを教えてくれました。また学問たるものの何者たるかを教えてくれたような気がします。私はある夜、西蔵(チベット)の壁画を掛けた一室で、西蔵の銀の匙で紅茶をかきまわしながら、氏が私に語った"Devote yourself to Science."という言葉を忘れることが出来ません。
彼らが望んだ未来
(2007-10-01)
飛行機の燃料を片道分しかつまずに、敵陣に突っ込む神風特攻隊。
よく外国の人から
「日本人はなぜそんなことができるのか?」と理解されなかったと言います。
ですが、この本を読み終えたあと、こんな言葉が浮かんできました。
「彼らは特別に異常だったわけではない。」
大切な家族を守るために、早く戦争を終わらせ、日本の未来を明るくするために。
そんな思いで彼らは「必死」の覚悟で戦争に向かっていました。
彼らの葛藤が綴られた日記がこの本には詰まっています。
彼らが望んだ未来を、今生きているすべての人に読んでほしい一冊です。
「虚構の中に死んでいった」(冒頭の詩)青年らの声
(2007-08-14)
私は、製作者の意図する、意図しないは別として、
戦争を扱った著作や映画には、(作品として構成・製作される以上どんなものでも、)
多かれ少なかれ、「美化」や「戦争観の押し付け」を感じてしまいます。
顔のぐちゃぐちゃに潰れた米兵の写真や、腹部の破裂した日本兵の写真、
原爆被害者の悲惨な写真など多く見たことのある私は、
賢しらな政治論や、理屈をこねくりまわした正当化が、実に愚なことで、
戦争自体、偏屈なナショナリズムや国家権力者の欲望以外の何ものでもないことを
知っているつもりです。
この数多の手記は第三者に作品化されていない、いわば、生の声です。
大人達がこれを読むこと、そして子供達に読ませることです。
二十代の私には辛うじて戦争の悲惨さを語ってくれた祖母がいました。
これからの子供達は不幸にも自分の血縁に戦争を語ってくれる人がいなくなります。
どうか、商業作品でない、
本物の戦争をたんたんと語ってくれるこのような書や、写真、資料が
忘れ去られることなく伝えられていってほしいと願わずにはいられません。
おすすめ度:
時代を超えてきこえてくる同年代だった学生の声。
太平洋戦争で亡くなった学生たちの手記。
一つ一つの言葉が重い。
死について、日本について、戦争について。
彼らがあれほど生きたいと願った未来を私たちは生きている。
平和がいかに大事かが理屈ぬきでわかる。だが中国のウィグル族はいまでも悲惨な生活をしている
死と向き合う人間の姿は感動を呼ぶ。本書は、先の戦争に巻き込まれた若人の「魂の叫び」の記録である。
戦後60有余年が過ぎた。だが、昨年の7月、中国新疆ウィグル自治区の首都ウルムチで起こった暴動も悲惨である。
中国政府の公式発表では、197名が死んだことになっている。だが実際は千人ぐらいのウィグル族が殺されたらしい。
私が世話をしている、日本にいるウィグル族留学生は、その日から故郷との連絡を絶たれた。手紙、電話、インターネットのすべてが不通である。中国の両親からの仕送りも中国政府により止められている。
ウィグル族居住地では、原爆実験が行われて、多くのウィグルの人々が白血病などの原爆症に苦しんでいる。若くて美人のウィグル族はさらわれ、蛸部屋で強制労働。漢族男性と結婚するのが地獄から出る唯一の方法である。混血が進めばウィグル族は消滅するのだ。中国の民族絶滅作戦が進行している。
Googleが中国から撤退を検討している。政府が放ったハッカーたちに攻撃されているからだという。
鳩山政権は、このような厳しい国際情勢を理解しようとせず、普天間基地の海外移設を検討しようとしている。
中国は共産党独裁のブラックボックスみたいな国だ。北朝鮮と手を組んで日本に攻め込んで来るかも知れないのだ。
そうなれば、本書に書かれている、全国民が死と対峙する事態にもなろう。悲惨な世の中になる。
本書を読んで、日米同盟の重要性を再認識するのも、世界平和に向けての一里塚になるのではないか。
知の喪失 "Devote yourself to Science."
わだつみ平和文庫が甲州市(旧塩山市)に危篤中の中村克郎氏に代わり長女の中村はるね医師により開館された。10万冊以上におよぶ書籍から約3万冊が展示されている。
克郎氏は下記徳郎氏の弟である。
中村徳郎
昭和19年6月20日午前8時
父上母上様。弟へ。
門司市大里御幸町 辰美旅館 徳郎
何もかも突然で、しかも一切がほんの些細な運命の皮肉からこういうことになりました。しかし別に驚いておりません。克郎(弟)に一時間なりとも会うことが出来たのはせめてもでした。実際は既にその前日にいなくなっているはずでした。そうしたら誰にも会えなかったのです。
中略
最も伴侶にしたかった本を手元に持っていなかったのは残念ですが致し方ありません。それでも幾冊かを携えてきました。
中略
今の自分は心中必ずしも落ち着きを得ません。一切が納得が行かず肯定が出来ないからです。いやしくも一個の、しかもある人格をもった「人間」が、その意思も意志も行為も一切が無視されて、尊重されることなく、ある一個のわけもかわらない他人のちょっとした脳細胞の気まぐれな働きの函数となって左右されることほど無意味なことがあるでしょうか。自分はどんな所へ行っても将棋の駒のようにはなりたくないと思います。
ともかく早く教室へ還って本来の使命に邁進したい念切なるものがあります。こうやっていると、じりじりと刻みに奪われてゆく青春を限りなく惜しい気がしてなりません。自分がこれからしようとしていた仕事は、日本人の中にはもちろんやろうという者が一人もいないと言ってよいくらいの仕事なのです。しかも条件に恵まれている点において世界中にもうざらにないくらいじゃないかと思っています。自分はもちろん日本の国威を輝かすのが目的でやるのではありませんけれども、しかしその結果として、戦いに勝って島を占領したり、都市を占領したりするよりもどれほど眞に国威を輝かすことになるか計りしれないものがあることを信じています。
自分をこう進ましめたのは、いうまでもなく辻村先生の存在が与って力ありますが、モリス氏の存在を除くことが出来ません。氏は自分に、真に人間たるものが、人類たるものが何を為すべきかということを教えてくれました。また学問たるものの何者たるかを教えてくれたような気がします。私はある夜、西蔵(チベット)の壁画を掛けた一室で、西蔵の銀の匙で紅茶をかきまわしながら、氏が私に語った"Devote yourself to Science."という言葉を忘れることが出来ません。
彼らが望んだ未来
飛行機の燃料を片道分しかつまずに、敵陣に突っ込む神風特攻隊。
よく外国の人から
「日本人はなぜそんなことができるのか?」と理解されなかったと言います。
ですが、この本を読み終えたあと、こんな言葉が浮かんできました。
「彼らは特別に異常だったわけではない。」
大切な家族を守るために、早く戦争を終わらせ、日本の未来を明るくするために。
そんな思いで彼らは「必死」の覚悟で戦争に向かっていました。
彼らの葛藤が綴られた日記がこの本には詰まっています。
彼らが望んだ未来を、今生きているすべての人に読んでほしい一冊です。
「虚構の中に死んでいった」(冒頭の詩)青年らの声
私は、製作者の意図する、意図しないは別として、
戦争を扱った著作や映画には、(作品として構成・製作される以上どんなものでも、)
多かれ少なかれ、「美化」や「戦争観の押し付け」を感じてしまいます。
顔のぐちゃぐちゃに潰れた米兵の写真や、腹部の破裂した日本兵の写真、
原爆被害者の悲惨な写真など多く見たことのある私は、
賢しらな政治論や、理屈をこねくりまわした正当化が、実に愚なことで、
戦争自体、偏屈なナショナリズムや国家権力者の欲望以外の何ものでもないことを
知っているつもりです。
この数多の手記は第三者に作品化されていない、いわば、生の声です。
大人達がこれを読むこと、そして子供達に読ませることです。
二十代の私には辛うじて戦争の悲惨さを語ってくれた祖母がいました。
これからの子供達は不幸にも自分の血縁に戦争を語ってくれる人がいなくなります。
どうか、商業作品でない、
本物の戦争をたんたんと語ってくれるこのような書や、写真、資料が
忘れ去られることなく伝えられていってほしいと願わずにはいられません。


